著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

世代を超えて…祖母の喫煙で男子孫の喘息リスクが4割アップ

公開日: 更新日:

 たばこが体に悪いというのは、もう医学でなくても常識ですが、たばこをやめられない人は「俺が自分の責任で吸っているんだから他人は文句を言うな」というように逆ギレすることもあります。しかし、実はそうは言い切れないのです。

 受動喫煙の害については、もうご存じの方が多いかもしれません。たとえば同じ家族で1人がたばこを吸っていると、他の家族はまったく吸っていないのに、肺の病気が増えるというデータがあります。また、妊娠した女性がたばこを吸っていると、それが胎児に影響を与えて、お子さんの喘息のリスクを増加させる、というような報告もあります。さらに最近では、たばこが子供だけでなく、孫にも影響を与えるという研究結果が報告されて話題になっています。

 今年の呼吸器学の専門誌に、オランダで3世代の喫煙の影響を分析した研究データが発表されました。3万7000人以上の家族を調査したところ、母方の祖母が喫煙者であると、男性の孫が喘息になるリスクが40%近くも増加していて、呼吸機能が低下する傾向も認められたのです。

 その原因は完全には分かっていませんが、たばこが生殖細胞の遺伝子に影響を与え、それが世代を超えて伝わるという可能性が議論されています。

 あなたがたばこを吸っていることは、子供や孫の世代に大きな影響を与える行為であるのかもしれません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐藤二朗vs橋本愛騒動が直撃! フジドラマ“出たくない俳優”&“見たくない視聴者”の二重苦

  2. 2

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  3. 3

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  4. 4

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 5

    “キムタク効果”見込んだ吉野家の戦略は残念な結果に…ファンの間に沸き起こる「藤田ニコル復帰待望論」

  1. 6

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  2. 7

    ソフトバンク「佐々木麟太郎シフト」着々…同ポジションの中村晃引退、山川穂高二軍塩漬けが伏線

  3. 8

    「夫婦別姓刑事」とフジテレビの時代錯誤…“看板に偽りあり”のタイトルと「超・年の差婚」設定への嫌悪感

  4. 9

    萩本欽一〈25〉「車椅子でも絶対に明治座に出す」脳梗塞で左半身麻痺の坂上二郎さんを奮い立たせたひと言

  5. 10

    維新また猿芝居…国会空転トップ会談で定数削減法案に“白旗”も「今時点で取り下げない」と強がるワケ