著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

考えれば考えるほど人のための行動を取れなくなるのはなぜ?

公開日: 更新日:

 その結果、利己的、つまり自分の利益を優先する傾向が強い人は、背外側前頭前野(考える脳)が、扁桃体(本能の脳)より大きいことが分かりました。半面、協力をいとわない利他的な人は、扁桃体の方が大きく、活発化していたといいます。本能的かつあれこれ思考を張りめぐらさない人ほど、協力的な人だったというわけです。

「ノーと言えない」「お願いするのが苦手」という方は、押しに弱い性格を弱点と考えるのではなく、利他的、協力的、つまり“武器”として考えてみてください。いざというとき協力できる、人のためを考えられる能力の持ち主なのです。

 そして、仕事を押し付けてくる人をよく観察してみるように。普段から自分だけではなく他の人に対しても協力的でないのであれば、何事も損得勘定で考えてしまう傾向の強い、自分のことしか考えない人……という可能性大。そんな人に、協力的なあなたがあれこれ考え、無駄に協力するのはもったいない。協力傾向が強い人は、本能的に行動する扁桃体が発達しているのですから、心の底から「無理です」と伝えれば、大きな効力を発揮するかもしれませんよ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束