立ち上がるとめまいが…どのくらいの頻度で病院に行くべき?

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 回転性のめまいの場合、ふらつきとともに目の前がぐるぐる回るような感覚に襲われます。耳鳴りや耳の閉塞感があれば内耳の病気であるメニエール病のケースが多いです。通常は耳鼻科でメリスロン錠を処方してもらいます。

 ほかに、薬の副作用が原因のめまいも少なくありません。向精神薬、睡眠薬、パーキンソン病の治療薬、高血圧の降圧薬を内服している方は注意が必要です。

 とくに降圧薬を飲んでいる方は、血圧が急激に下がることによるめまいを起こすケースがあります。血圧の症状は回復しているのに飲み続けている方にも多いため、頻繁にめまいが起こるなら一度かかりつけ医に相談しましょう。

 回転性のめまい(内耳性)の方もメリスロン錠を処方してもらったのに内服して1カ月経っても改善しなければ注意が必要です。脳に原因がある可能性がありますから、脳外科を受診してもらうようすすめています。

 めまいは軽く考えられやすいですが、実は原因が多岐にわたり医者泣かせの症状でもあるのです。

▽やまなか・みつしげ 1976年、三重県松阪市生まれ。慶応義塾大法学部卒業後、群馬大医学部医学科入学。卒業後はケニアのHIV罹患率40%を超える地域において巡回医療とHIV孤児支援のプロジェクトを立ち上げる。国内では三重県四日市市、東京都江戸川区で在宅医として勤務した後、在宅医療・訪問看護をしてきたメンバーと2018年に「しろひげ在宅診療所」を開設。院長を務める。また、さまざまな医療現場で活躍するスーパードクターたちが出演の公式YouTubeチャンネル「SuperDoctors -名医のいる相談室-」でも解説します。

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