著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

病気を媒介するマダニは体重の100倍の血を吸う吸血性のダニ

公開日: 更新日:

 マダニは雑草や低木の葉の裏などに付着して、寄生する相手が通過するのを辛抱強く待ち構えています。ノミなどと違ってジャンプ力がまったくないため、人や動物が葉に擦れるタイミングでしか乗り移ることができません。うまく宿主に取りつくと、吸血しやすい場所を探して、ゆっくりと移動を開始するのです。 場所を定めると、小さい顎で皮膚をかじって、少しずつ切り破ります。皮膚に穴が開くと、次に口下片と呼ばれる細長いストロー状の器官を真皮に達するまで深く差し込みます。口下片には「返し」が付いていて、簡単には抜けないようになっています。さらにセメント様物質と呼ばれる成分を唾液に混ぜて分泌します。その名のとおり固まるとセメントのように硬くなり、口下片を完全に固定するのです。これで寄生が完成し、いよいよ吸血の始まりです。

■マダニが「自然界の薬理学者」と呼ばれるワケ

 吸血は数日から1週間以上続きます。その間、宿主に気づかれないよう、唾液に混ぜて鎮痛物質や抗炎症物質を繰り出していきます。また宿主の血液が固まってしまっては吸血できなくなってしまうため、それを阻止する必要があります。そこで、抗血小板物質、抗血液凝固物質、抗血管収縮物質など数種類の成分を巧みに操りながら吸血を続けるのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  2. 2

    豊昇龍が長期離脱で大の里までピンチ! “ひとり横綱”の重圧で「共倒れ」にならないか

  3. 3

    菊池風磨はジャニー喜多川氏の“推薦”もあって慶大総合政策学部に進学 仕事の合間に1日10時間の猛勉強

  4. 4

    北島三郎(2)2018年に次男が急逝「息子だけど、音楽の、とても良い仲間でもあった」

  5. 5

    SNSで大バズリ! 高市首相の「激ヤバ発言動画」発掘がブームに…中には悪質な切り取りも

  1. 6

    『ヘイ・ブルドッグ』ポールの見事なアドリブに感じるコーラスグループのすごみ

  2. 7

    有望高校球児の進路事情に異変! 青学大は「ドラフト指名と同等の価値」「明大より上」とプロスカウト

  3. 8

    KDDIが楽天モバイルへの「ローミング」終了でライバルの“品質低下”を狙い撃つ

  4. 9

    新庄日本ハム舵切り「2位シフト」 騙し騙し起用の万波中正をついに登録抹消

  5. 10

    東京・銀座、KK線再生で誕生、東京スカイコリドーは高さ8.5メートル天空の遊歩道