著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

病気を媒介するマダニは体重の100倍の血を吸う吸血性のダニ

公開日: 更新日:

 マダニには、種類によって好みの寄生場所があることが分かっています。日本紅斑熱などを媒介するヤマトダニは顔に寄生することが多く、とくに眼瞼を好みます。ある日、顔や眼瞼に新しいほくろのようなものができたと思ったら、実はマダニだったということがあります。同じく日本紅斑熱を媒介するカサゴキララマダニは下半身、とくに陰部を好みます。男性の場合、亀頭に寄生された例が数件報告されています。

 とはいえ他のマダニも含めて、全身いたるところに寄生します。山林や緑豊かな公園などに行った後は、入浴のときに全身をよくチェックするべきです。犬や猫の毛にしがみついていたマダニが、家庭内で人に寄生することもありますから、ペットを室内で飼っている人も安心はできません。

 マダニかなと思ったら、素手で引きはがそうとせず、皮膚科に行って採ってもらうほうが安全です。口下片が皮下に残ってしまい、炎症などトラブルの元になるケースがあるからです。また感染症の心配もあるので、適切な抗生物質を処方してくれます。

 これからのシーズン、とくにアウトドア好きな人は、くれぐれも注意してください。

【連載】あなたを狙う「有毒」動物

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