子供とその親世代のコロナ感染が急増する今こそ学校を再開し議論を 公衆衛生の専門医が提言

公開日: 更新日:

■デルタ株のせいにして感染対策を見失ってはいけない

 とはいえ、感染力の強いデルタ株の前では従来の感染対策は役に立たないのではないか。

「私はそうは思いません。感染力が強いからといって感染経路が変わったわけではありません」

 感染力が強力なデルタ株に感染した人はより早い時期により多くのウイルスを吐き出し、他人を感染させやすいといわれる。依然として感染リスクが高いのは飛沫やエアロゾルを共有する3密(密閉空間、密集場所、密接場面)や、マスクを外して飛沫が飛びやすくなる調理・飲食の場で感染予防策が徹底されていないことが問題だ。

「日本ではすでにエアロゾル対策という形で実質的な“空気感染”対策は進めてきましたが、空気感染対策の基本は換気というより正確にはウイルスの拡散と空間からの排出です。密閉空間ではなくても、風上に感染している人がいれば風下の人は感染するリスクがあります。デルタ株が登場したからといって感染経路が変わったわけではないので、きちんと感染予防策を徹底すればそれなりに感染を制御できるはずです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 2

    ヘイトスピーチの見本市と化した参院選の異様…横行する排外主義にアムネスティが警鐘

  3. 3

    国民民主党「新人都議」に渦巻く“スピリチュアル疑惑”…またも露呈した候補者選定のユルユルぶり

  4. 4

    巨人・田中将大を復活させる「使い方」…先発ローテの6番目、若手と併用なんてもってのほか

  5. 5

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  1. 6

    高橋真麻がフジ港浩一前社長、大多亮元専務を擁護の赤っ恥…容姿端麗な女性集めた“港会”の実態知らず?

  2. 7

    参院選「自民裏金議員15人」で当確5人だけの衝撃情勢…比例は組織票があっても狭き門

  3. 8

    ドジャースが欲しがる投手・大谷翔平の「ケツ拭き要員」…リリーフ陣の負担量はメジャー最悪

  4. 9

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  5. 10

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?