ポルノスターまりかさん 米国での乳がん手術を振り返る 両胸全摘でも仕事続け殿堂入り

公開日: 更新日:

 胸を失くしてもポルノを続けるなんてどうかしているという同業者もいましたが、そんな私でも昨年は栄誉あるポルノ賞の殿堂入りを果たしました。本当にうれしかった。日本では若くて初めて脱ぐ子の価値が一番高くて、後はだんだん低くなるんですけど、米国では賞の獲得などキャリアを積むことで価値が上がっていきます。そこは大きな違いですね。

 おかげさまで、つい最近、3カ月に1回の検診が「次回から6カ月に1回でいいよ」と言われたところです。今はリミッション(寛解)状態ですが、がんはまだ私の体の中にいて、再発したら今回のような簡単な治療では終わらないと言われています。

 薬はタモキシフェンというホルモンブロック薬を10年間飲む予定です。これが副作用の強い薬で、しびれやむくみ、ほてりや気持ちの落ち込みなどと闘っています。つらいですけど、「この副作用と生きていくんだ」と思って、その都度、対処法を考えながら過ごしています。

 私は欲深い人間で、日常の小さなことはつまらないことで、もっと大きな面白いものをいつも求めていました。でも、がんになってからは朝起きることも幸せなことだと思うようになり、今は毎日真剣に生きることと向き合っています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  4. 4

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  5. 5

    timelesz篠塚大輝“炎上”より深刻な佐藤勝利の豹変…《ケンティとマリウス戻ってきて》とファン懇願

  1. 6

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  3. 8

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  4. 9

    波瑠のゴールインだけじゃない? 年末年始スクープもしくは結婚発表が予想される大注目ビッグカップル7組総ざらい!

  5. 10

    アヤックス冨安健洋はJISSでのリハビリが奏功 「ガラスの下半身」返上し目指すはW杯優勝