著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【エリンギ】キノコ特有の抗酸化成分エルゴチオネイン 血中濃度が高いと死亡率が低い

公開日: 更新日:

 昨年、米国人の成人に対する論文で、米国の国民健康栄養調査と国民死亡指標という国家ベースで集めた大規模データを解析したものがあります。ここでわかったことが、キノコを食べている人は、人種、性別、ライフスタイル、カロリーや栄養素の摂取、喫煙、アルコール摂取など、キノコとは別の要素による影響を除いたとしても、死亡率が有意に低いということでした。その要因のひとつとして、キノコに特有の抗酸化成分「エルゴチオネイン」が関係しているからと筆者たちは考察しています。また、一昨年発表されたスウェーデンの研究でも、エルゴチオネインの血中濃度が高い人ほど死亡率が低いともいわれているので、効果についての信憑(しんぴょう)性は高そうです。

 このエルゴチネオイン、実は日本でよく食べるヒラタケに次いで、エリンギに含有量が多いこともわかっています。100グラムあたり19キロカロリーと低カロリーで、ダイエット中のボリュームアップ食材にもピッタリ! 健康長寿のためにもぜひ、食卓に並べていきたい食材です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも