著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

メリンジョは長寿遺伝子を活性化し肥満や心臓病の改善に役立つ

公開日: 更新日:

「メリンジョ」というなかなか聞き慣れない名前の植物があります。原産はインドネシアで、カリマンタン島(ボルネオ島)の深い森に住むダヤック人は、メリンジョを「生命の木」と呼び、語り継いで栽培してきました。接ぎ木で簡単に増やせることから、食料不足に苦しむ人々を救えると期待され、東南アジアでは一般的な野菜なのです。

 メリンジョの花や葉もサラダでよく食べられているのですが、近年話題に上がっているのはドングリほどの大きさの種子。栄養価が高く、炭水化物やタンパク質が豊富なうえ、ポリフェノールのひとつであるレスベラトロールが豊富なのです。

 レスベラトロールは赤ワインなどに含まれている成分ですが、メリンジョにはレスベラトロールが2個重なったレスベラトロール二量体「グネチンC」と呼ばれる特殊な形をしたものが含まれています。

 レスベラトロールは長寿遺伝子とも呼ばれるサーチュイン遺伝子を活性化させる働きがあるといわれています。グネチンCにも同様の効果が期待され、肥満心臓病、加齢に伴うさまざまな症状の改善に役立つという報告があります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」