「顎関節症」は放置してはいけない 元に戻らなくなる可能性も

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、いまやリモートワークがすっかり当たり前になった。これから収束を迎えたとしても、現状の勤務パターンが続いたり、コロナ前よりリモートワークが増える人は多いだろう。そうした環境では、「顎関節症」のリスクが上がるといわれている。小林歯科医院院長の小林友貴氏に聞いた。

 顎関節症とは、顎の関節や顎を動かす筋肉に異常が起こり、「顎が痛む」「口を大きく開けられない」「口を開けると顎が鳴る」といった症状が表れる疾患だ。この3つの症状のうち1つ以上に該当し、他に疾患がない場合に顎関節症と診断される。

「原因はさまざまで、歯ぎしりや食いしばりといった生活習慣、無意識に上下の歯を噛み合わせているTCH(歯列接触癖)と呼ばれる癖、それらの原因となるストレス、片側に偏った咀嚼、猫背のような前傾姿勢など多岐にわたります。そのため一概にそうとは言えませんが、リモートワークが浸透したことで、体をあまり動かさない環境下でパソコンやスマホの画面に集中する時間が増え、無意識のうちに歯を食いしばったり、長時間にわたる前傾姿勢や顎の筋肉が緊張している状態が続き、顎関節症につながるリスクがアップしていると考えられます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言