著者のコラム一覧
永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

コロナを超過死亡数で知ることはできるのか? 医療情報学教授が特別寄稿

公開日: 更新日:

 今月5日にはWHO(世界保健機関)による世界の超過死亡数の推計値が発表された。

 20~21年の2年間のコロナ死(関連死を含む)は1490万人としている。ただし国ごとの推計値は公表されていない。

 コロナ死者数や超過死亡数は、実はきわめて政治的・経済的・社会的数字である。各国政府にとっては、その数字が小さいほうが好ましい。しかし一部の専門家やマスコミの中には、大きな数字を好む傾向がみられる。また数字の大小によって、儲かる業界と逆の業界が出てくることは、例を挙げるまでもない。

 それらのことも頭に置いて、発表された数字を批判的な目で眺めることも大切だろう。

(永田宏・長浜バイオ大学メディカルバイオサイエンス学科教授)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動