著者のコラム一覧
坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

これさえすれば血糖値が下がる…ワンポイント情報に騙されない

公開日: 更新日:

 2019年4月にスタートした本連載が、今回で最終回になります。糖尿病専門医としての私の思いを伝えたいと思います。

 昨日、今日の外来でもそうでしたが、ゴールデンウイーク明けくらいから、30~50代の糖尿病患者さんのHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)が軒並み上昇しています。

 HbA1cは数カ月の血糖コントロールを示すもので、0.1下げるのもなかなか大変なのですが、だいたいみなさん0.2~0.3程度、上がっている印象です。明らかに言えるのは、「コロナが明けた感(実際は明けていないですが)」で外食回数が増え、摂取カロリーが上昇していること。

 改めて感じたのは、食事の重要性です。糖尿病に「食べてはいけないもの」はないですし、外食も、スイーツもOKですが、毎日毎食好きなものを好きなように、という生活は確実に血糖コントロールを悪くします。「今日外食をしたら、あした、あさっては粗食にする」といった、数日間で調整する意識を持っていただきたいと思います。

 運動の重要性も、伝えたい内容になります。どんな運動が向いているかは人によって違います。週3回はウオーキング、といった高い目標を掲げ実行できるならいいですが、それで挫折しそうなら、テレビを見ながらストレッチすることから始めるのでもいいんです。思いついた時にスクワットするのでもいい。続けられる運動を選んでください。プラス、長続きさせるためのポイントは、人を巻き込んでやること。家族、同僚、友人など、だれかと一緒にやる方が三日坊主になりにくいです。

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