歯周病をコントロールする「歯周組織再生療法」とはどんな治療なのか

公開日: 更新日:

■溶けた歯槽骨を再生する

 歯周病の悪化によって骨吸収が進み、歯槽骨の一部が垂直に欠損している場合、歯槽骨を再生する「歯周組織再生療法」が検討される。かつては、歯周ポケット部分の歯槽骨を削って平らにすることで歯周ポケットをなくす外科治療が行われていたが、近年は削らずに改善を促す再生療法が主流になりつつあるという。

「歯周病は歯周ポケットができている状態が問題で、深い歯周ポケットがあると悪化していきます。代表的な歯周病菌は酸素を嫌い、血液中の鉄分を栄養にしています。そのため、深い歯周ポケットの奥にどんどん入り込んで炎症を起こし、出血によってさらに活発になるのです。口腔内の歯周病菌をゼロにすることはできません。歯周組織再生療法は、溶けてしまった歯槽骨を再生することで歯周ポケットをなくし、歯周病をきちんとコントロールするための治療といえます」

 歯周組織再生療法は、歯肉に炎症があったり歯根が汚染されているとうまくいかない。なので、まずは歯周基本治療で歯肉の状態を改善する。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動