アスリートじゃなくても…手首の痛みを侮ってはいけない

公開日: 更新日:

 厳しい日差しも徐々におさまり、ようやく過ごしやすい季節がやってきた。青空の下、テニスゴルフなどに興じる人も多いはずだ。そんな人を含めて中高年が知っておきたいのが三角線維軟骨複合体(TFCC)損傷だ。

 プロテニスプレーヤー錦織圭の持病として知られ、ゴルフやテニス、野球、剣道、カヌーなど、手首を酷使する運動選手にはおなじみの外傷だ。ところが、一般の人はその存在すら知らずに、症状が出ても「いずれ治るだろう」と我慢するだけの人も多い。別名「手首の捻挫」と言われるが、運動をしない中高年でも受傷するケースもある。どんなケガなのか? 「みずい整形」(東京・祐天寺)の水井睦院長に聞いた。

 都内に住む田中圭太さん(仮名、30歳)は自転車で職場に通っている。2カ月ほど前、並走していた車に幅寄せされて転倒。身をかばうため手をついたところ、手首をある方向に動かすたびに強い痛みを感じるようになった。田中さんは「しばらく様子を見ていれば、じきに治るだろう」とタカをくくっていたが、3カ月経っても痛みがとれなかった。近くの整形外科で診てもらったところ、医師の診断はTFCC損傷だった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ