末期がん患者は「在宅医療」の方が幸せという現実 年間200人超を看取る名医が語る

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「在宅診療は、裕福な家族に囲まれたぜいたくで特別な医療サービスのように思われがちです。しかし、実際は身寄りがない方や生活保護を受けている方々も少なくありません。当然、全ての治療行為が医療保険適用になるので、収入に応じた上限額を超えることはありません。例えば、1割の保険料の方だと1.8万円が医療費上限です。がん末期の方だと看護師による連日の介護的なサポートや緊急の往診費用などもそこに含まれるのです」

■在宅診療は高度医療も行える

 もちろん、満足のいく在宅診療を受けるには、24時間365日患者に対応してくれる医師や訪問看護師、家族に負担がかからないよう食事やおむつの世話をしてくれるよう介護体制を整える優れたケアマネジャーなど、複数の条件が必要となる。

「もし、患者さんの家族に負担がかかるとしたらそれはその地域の在宅診療や介護体制になんらかの問題があるからだと思います。残念ながらそうした地域は多い。本来、24時間体制で真剣に家族と向き合う医師、看護師、介護職が連携することができれば、重い疾患の患者を病院に通院させるよりも家族の負担は減ることにつながるのです。私たちのクリニックでは、新しい患者の9割は、介護職の方々から家族負担を軽減するために在宅診療に入って欲しいと頼まれ診察をスタートします」

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