「訪問診療」はお金持ちだけのサービスではない 年間200人を自宅で看取る名医が解説

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 寝たきりで重症度の高い人は、公的保険の範囲で十分なサポートができずに自費になるのではないか。

「私たちのクリニックの経験で言えば、重症度の高い疾患でも介護保険の範囲内で十分に介護ができると言い切れます。病院や施設における重症度の高い方々にかかる費用を思うと、介護保険内のサービスは決して高いものとは言えず、年金生活の方でも満足できるサポートが可能です」

「介護は大変」「家で看る自信がない」という人の自宅での介護環境を見ると、ほとんど介護サービスを入れていない状態での「悩み」や「葛藤」になっているという。

「まずは、適切な訪問診療の回数、訪問看護の導入、緊急時対応の整備、褥瘡予防の介護ベッドなど福祉用具の導入、生活を支えるヘルパーや訪問入浴の導入などをケアマネや訪問診療所に納得いくまで相談することです。そうすれば費用負担を最小限にもできますし、家族負担のない適切な介護環境を整えられる。そうなれば訪問医療は十分可能です」

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