「訪問診療」はお金持ちだけのサービスではない 年間200人を自宅で看取る名医が解説

公開日: 更新日:

 寝たきりで重症度の高い人は、公的保険の範囲で十分なサポートができずに自費になるのではないか。

「私たちのクリニックの経験で言えば、重症度の高い疾患でも介護保険の範囲内で十分に介護ができると言い切れます。病院や施設における重症度の高い方々にかかる費用を思うと、介護保険内のサービスは決して高いものとは言えず、年金生活の方でも満足できるサポートが可能です」

「介護は大変」「家で看る自信がない」という人の自宅での介護環境を見ると、ほとんど介護サービスを入れていない状態での「悩み」や「葛藤」になっているという。

「まずは、適切な訪問診療の回数、訪問看護の導入、緊急時対応の整備、褥瘡予防の介護ベッドなど福祉用具の導入、生活を支えるヘルパーや訪問入浴の導入などをケアマネや訪問診療所に納得いくまで相談することです。そうすれば費用負担を最小限にもできますし、家族負担のない適切な介護環境を整えられる。そうなれば訪問医療は十分可能です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    俺と巨人ガルベスの大乱闘の一部始終…落合博満さんのヘッドロックには気を失いかけた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」

  5. 5

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  1. 6

    侍J井端監督 強化試合メンバー発表の裏に「3つの深謀遠慮」…巨人・岡本和真が当選のまさか

  2. 7

    メジャー今オフにも「二刀流ルール」撤廃の可能性…ドジャース&大谷翔平に他球団のやっかみ集中

  3. 8

    “児童ポルノ”で衝撃逮捕!日本サッカー協会・影山技術委員長の素性…「精神的な負担を抱えていた」の声も

  4. 9

    奈良の鹿愛護会が語った現場のリアル…「シカさんをいじめるな!」の裏に横たわっている大問題

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発