「訪問診療」はお金持ちだけのサービスではない 年間200人を自宅で看取る名医が解説

公開日: 更新日:

 寝たきりで重症度の高い人は、公的保険の範囲で十分なサポートができずに自費になるのではないか。

「私たちのクリニックの経験で言えば、重症度の高い疾患でも介護保険の範囲内で十分に介護ができると言い切れます。病院や施設における重症度の高い方々にかかる費用を思うと、介護保険内のサービスは決して高いものとは言えず、年金生活の方でも満足できるサポートが可能です」

「介護は大変」「家で看る自信がない」という人の自宅での介護環境を見ると、ほとんど介護サービスを入れていない状態での「悩み」や「葛藤」になっているという。

「まずは、適切な訪問診療の回数、訪問看護の導入、緊急時対応の整備、褥瘡予防の介護ベッドなど福祉用具の導入、生活を支えるヘルパーや訪問入浴の導入などをケアマネや訪問診療所に納得いくまで相談することです。そうすれば費用負担を最小限にもできますし、家族負担のない適切な介護環境を整えられる。そうなれば訪問医療は十分可能です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    小泉進次郎「無知発言」連発、自民党内でも心配される知的レベル…本当に名門コロンビア大に留学?

  2. 2

    クビ寸前フィリーズ3A青柳晃洋に手を差し伸べそうな国内2球団…今季年俸1000万円と格安

  3. 3

    高畑充希は「早大演劇研究会に入るため」逆算して“関西屈指の女子校”四天王寺中学に合格

  4. 4

    9日間の都議選で露呈した「国民民主党」「再生の道」の凋落ぶり…玉木vs石丸“代表負け比べ”の様相

  5. 5

    国分太一コンプラ違反で無期限活動休止の「余罪」…パワハラ+性加害まがいのセクハラも

  1. 6

    野球少年らに言いたい。ノックよりもキャッチボールに時間をかけよう、指導者は怒り方も研究して欲しい

  2. 7

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  3. 8

    ドジャース大谷「二刀流復活」どころか「投打共倒れ」の危険…投手復帰から2試合8打席連続無安打の不穏

  4. 9

    28時間で150回以上…トカラ列島で頻発する地震は「南海トラフ」「カルデラ噴火」の予兆か?

  5. 10

    自転車の歩道通行に反則金…安全運転ならセーフなの? それともアウト?