「訪問診療」はお金持ちだけのサービスではない 年間200人を自宅で看取る名医が解説

公開日: 更新日:

 もちろん、一定以上の収入がある高齢者や70歳未満の3割負担の人は、1万8000円より上限額は上がる。

「ただし、医療費が一定以上の額になれば、国の高額療養費制度を使って3カ月後には限度額を超えた部分の還付を受けられます」

年金生活者でも賄える

 重症度が高い患者を在宅でサポートする上で重要なのは医療以上に介護サービスだ。その費用はどうか。

「家族の負担を減らすための介護サービスには費用がかかります。ただ、その負担を軽減するために、多くの人が40歳から介護保険料を払い続けており、社会全体で介護サービスを維持しています。65歳以上の一般所得者は1割負担ですし、40~65歳未満で介護保険の適用となるがん末期や特定疾病の方も1割負担です。介護度によって、介護が使える限度は決められていますが、最も軽い要支援1で月約5000円、最も重い要介護5の人で月約4万円まで利用ができます。それを超える介護サービスは保険適用でなく、自費での支払いになります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    小泉進次郎「無知発言」連発、自民党内でも心配される知的レベル…本当に名門コロンビア大に留学?

  2. 2

    クビ寸前フィリーズ3A青柳晃洋に手を差し伸べそうな国内2球団…今季年俸1000万円と格安

  3. 3

    高畑充希は「早大演劇研究会に入るため」逆算して“関西屈指の女子校”四天王寺中学に合格

  4. 4

    9日間の都議選で露呈した「国民民主党」「再生の道」の凋落ぶり…玉木vs石丸“代表負け比べ”の様相

  5. 5

    国分太一コンプラ違反で無期限活動休止の「余罪」…パワハラ+性加害まがいのセクハラも

  1. 6

    野球少年らに言いたい。ノックよりもキャッチボールに時間をかけよう、指導者は怒り方も研究して欲しい

  2. 7

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  3. 8

    ドジャース大谷「二刀流復活」どころか「投打共倒れ」の危険…投手復帰から2試合8打席連続無安打の不穏

  4. 9

    28時間で150回以上…トカラ列島で頻発する地震は「南海トラフ」「カルデラ噴火」の予兆か?

  5. 10

    自転車の歩道通行に反則金…安全運転ならセーフなの? それともアウト?