サッカーW杯で注意したい「目の疲れ」 スマホ視聴は負担大

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「それだけ、画面に没入するということです。しかし、スマホやパソコンを凝視すると、目のまばたきの回数が通常の1分18回から2分の1以下に減り、本来なら涙で守るべき角膜が乾くことが知られています。凝視するということは交感神経が優位になっている状態で、涙そのものの分泌が少なくなる可能性もあります。しかも、W杯が行われる時期は暖房が入っていて、そもそも目が乾きやすい状態です。空中に漂うゴミなどで角膜が傷つきやすく、思わぬ目の病気になってしまう可能性もあります」

 だったら目薬で潤いを補充すればいいのではないか、と考えがちだが、目薬の多用はむしろ、涙の乾燥を防ぐ油の層を破壊するなど、涙の質を悪くすることにもなりかねない。

「長時間、スマホやパソコンを凝視する人の中には、黒目の位置がずれる眼位異常が起きて急性内斜視になる人がいます。急に右目か左目のどちらかが内側に向いている状態です。通常、近くのものを見るときには近見反応と言い、視線を内側に向けつつピントを合わせます。逆に遠くを見るときは、内側に寄せる筋肉が緩みます。急性内斜視はこれがうまくできない状態で、遠くを見るとモノが二重に見えたりします。この状態が長く続くと、日常生活で遠近のピントが合わなくなるスマホ老眼になる場合もあります」

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