コロナ禍で「膝のメリメリ音」を訴える人が増加中…放置しても大丈夫?

公開日: 更新日:

 実はここ数年、メリメリ音を訴える患者が増えているそうで、「コロナ禍の自粛生活で下肢の筋力が低下したり、積極的な曲げ伸ばしの頻度が減っていったことも、メリメリやポキッという音が生じる原因のひとつではないか」と大鶴院長は推測する。 

■変形性膝関節症に進む可能性も

 その他、体重の増加、過度に膝をつく姿勢、長時間の歩行や階段昇降などのストレスによっても生じる。ではこのメリメリ音、すぐに行うべき対策はあるのだろうか。

「痛みがなければ、治療の対象にはなりません。しかし年月を重ねて軟骨がすり減ると、変形性膝関節症に進展することがあります。そのような場合、最終的には関節鏡視下手術や人工関節置換術に代表される手術治療が標準治療となります。将来のことを考えて、メリメリ音に気づいたら、痛みが生じる前に簡単な運動を行い、硬くなった膝蓋骨の奥の脂肪体をほぐす習慣をつけましょう」

 お勧めは「お皿グルグル体操」。脂肪体だけでなく、膝蓋骨周囲の靱帯や筋肉の緊張を緩める効果もあるという。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」