日本人に多い「胆道がん」 γ-GTPやALPが高ければ超音波検査を

公開日: 更新日:

 胆道がんは、東アジアや南アメリカで罹患率が高く、特に日本人は他の東アジア人やアメリカの日系人と比較して罹患率が高い傾向にある。横浜市立大学医学部消化器・腫瘍外科学主任教授の遠藤格医師に話を聞いた。

 肝臓で作られた胆汁を流す管が胆管だ。肝臓の脇には、胆汁を一時的にためる胆嚢もある。

 胆管は、肝臓から出て十二指腸へつながる。胆管、胆嚢、十二指腸とつながる部分の十二指腸乳頭部を胆道といい、これらに発生するがんをまとめて胆道がんと呼ぶ。

「胆道がんは極めて生存率が低く、ワーストワンの膵臓がんの次です」

 その理由として挙げられるのが、早期発見の難しさだ。胆道がんで発生する場所は、胆管、胆嚢、十二指腸乳頭部の順に多く、さらに胆管では肝臓の入り口である肝門部、次いで胆管下部の順。胆道がんの症状として黄疸、腹痛、発熱があるが、いずれの部位に発生した場合も、これらの症状が出るのは進行してからだ。

「そのため、見つかった時はすでに手術ができない進行がん、というケースが多いのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景