著者のコラム一覧
森維久郎赤羽もり内科・腎臓内科院長

三重大学医学部卒業。日本腎臓学会専門医。2020年5月、腎臓内科、糖尿病内科、生活習慣病の診療に特化したクリニックを開院。腎臓について伝える情報サイト「腎臓内科ドットコム(https://jinzonaika.com/)」を監修。

「腹膜透析」自宅で受けられるが、日本では選択者が少ない

公開日: 更新日:

「慢性腎臓病です」と医師から言われた場合、多くの患者さんの頭をよぎるのが「人工透析を受けなければならない」という思いではないでしょうか。

 慢性腎臓病(CKD)は慢性的に腎臓の機能が低下してなる病気で、その患者数は国内で1300万人を超えるといわれており、成人のおよそ8人に1人の割合となります。

 ただ、「CKD=人工透析」ではありません。CKDにはステージがあり、CKDの患者さんで実際に透析をしている人は全体の2~3%。診断されたからといって、すぐに人工透析治療となるわけではないのです。

 では人工透析とは、いったいどんな治療なのか。方法として現在多く選択されているのは2種類。血液透析と腹膜透析です。

 それぞれ簡単に説明していきましょう。

 まず、血液透析の仕組みから。体の中から自身の血液を抜いて、専用の機械でその血液をきれいにし、また体内に戻すという治療です。

 もう少し詳しく説明すると、自身の腎臓の代わりに人工腎臓の「ダイアライザー」と呼ばれるろ過装置を介して、血液から老廃物や余分な水分を取り除く。それが血液透析です。

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