まれだが侮れない「精液アレルギー」 初体験での発症が多い

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 この病気の41%は初めての性交で発症したとの報告があり、どこで精漿に含まれるものと同じタンパク質の刺激に対しての反応が徐々に増大してアレルギー体質になったのか、が問題になります。その有力な原因とされているのが犬の上皮です。犬の上皮に含まれるタンパク質の構造がヒトの精漿の中に含まれるタンパク質のそれと似通っているためにアレルギー反応を起こすというものです。実際、先述した29歳の女性は里帰りした際、実家の犬と接触したことがわかっていて、それが原因となった可能性が報告されています。とはいえ、この病気を発症したすべての女性が犬と接触したわけではなく、現在は原因が不明です。

 冒頭でごくまれな病気と申し上げましたが、病気の性質上、なかなか表に出づらいこともあり、実際はもっと多いのではないか、との見方もあります。なお、この病気の人でも治療は可能で、子供を望む場合は人工授精、体外受精などの方法があります。

(弘邦医院・林雅之院長)

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