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池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【ワカメ】余分な熱を冷まし過剰な水分を排出する効果が高い

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 トイレのたびに痛みがひどい。しょっちゅう尿意を感じる……。年齢を重ねるごとに発症しやすくなる「尿路感染症」。膀胱炎や前立腺炎など、腎臓から尿道までの尿路に起こる感染症の総称です。本来は無菌である尿路の中に細菌が入ることで、炎症が生じます。おおむね、大腸菌などの腸内細菌が、尿道口から逆行して侵入することが原因で引き起こされます。

 加齢によって免疫力は低下します。そのためシニアは感染するリスクが高くなってしまうのです。症状としては排尿時痛、頻尿、残尿感、尿が出にくい、発熱などがみられます。生活の質を下げるだけではなく、症状が慢性化して再発を繰り返したり、悪化して腎盂腎炎になる場合もあります。早めに食事でも対策を講じましょう。

 中医学において、尿や膀胱のトラブルは「湿熱」が原因と考えます。湿熱とは、体内の余分な水分である「水湿」が、熱を帯びた状態の物質のこと。湿熱が膀胱に侵入することで不快な症状が引き起こされるのです。

 また、泌尿器系をつかさどる臓器「腎」の働きが低下することも尿路感染症の原因となります。腎の働きによって、体内の不要な水分は尿として外に排泄されるため膀胱に送られます。加齢によって腎の機能は衰えるため、膀胱の機能も低下してしまうことで、症状が現れやすくなるのです。

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