認知症最新研究 特定の「音」を聞かせて原因物質アミロイドβを減少させる

公開日: 更新日:

 認知症で最も多くを占めるアルツハイマー病は、脳の神経細胞の周囲にアミロイドβというタンパク質が蓄積することで神経変性が進行し、脳が萎縮して発症する。アミロイドβの蓄積は、アルツハイマー病を発症する20年ほど前から始まることもわかっている。

 ◇  ◇  ◇

 日本で現在承認されている認知症の薬は4種類あるが、いずれも認知症の進行を止める薬ではない。初の治療薬と期待されたアデュカヌマブは日本では承認見送り(継続審議)。承認待ちの「レカネマブ」は最終段階の臨床試験で軽度の認知症の症状を27%抑制したことが確認されたが、中等度以上には効果が確認されていない。

 そんな状況の中注目されているのが五感への刺激だ。杏林大学名誉教授の古賀良彦医師が言う。

「2019年にWHOが発表した『認知機能低下・認知症リスク低減』に生活習慣へのアプローチが推奨されていますが、より日常的に行いやすいものとして五感への刺激があります。近年、国内外で研究が進んでいるのが認知症に対する聴覚(音)刺激です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    エキスポ駅伝2チーム辞退に《やっぱりな》の声…実業団に3月の戦いは厳しいか

  2. 2

    メール定着で利用減…郵便局への「補助金」案に金融界が呆れ顔

  3. 3

    TBS日曜劇場「御上先生」は“意識高めの金八先生”か? 教養レベル問われて疲れた視聴者の離脱も

  4. 4

    膨張するカウンターに萎縮し大好きな選挙が苦行に…渋谷のマイク納めは中止

  5. 5

    【佐賀県唐津市(2)】唐津湾の絶景と日本三代松原「虹の松原」を望む天然温泉とインフィニティプール

  1. 6

    芦田愛菜が"CM起用社数"対決で橋本環奈に圧勝の流れ ノースキャンダル&インテリイメージの強さ

  2. 7

    コシノジュンコそっくり? NHK朝ドラ「カーネーション」で演じた川崎亜沙美は岸和田で母に

  3. 8

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  4. 9

    ドジャース山本由伸は「こんな人」…オリ宮城大弥、岸田監督が語った意外な一面

  5. 10

    「10万円商品券」配布問題で大炎上! 石破首相の窮地に勢いづく高市早苗“一派”の鼻息