糖尿病で腎臓が悪くなったら眼科医の受診を検討すべし…欧米の生物医学専門紙に掲載

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 糖尿病で高血糖になると、全身の細い血管や神経に障害が出た結果として糖尿病患者特有の病気が現れる。有名なのが「糖尿病腎症」「糖尿病網膜症」「糖尿病神経障害」といった糖尿病の3大合併症。目の場合は、糖尿病網膜症以外に糖尿病黄斑症がある。これらの合併症は患者の体質によってそれぞれ別個に独立して現れると勘違いしている人もいるが、いずれも相関関係がある。どれかひとつでも症状が現れたときには他の病状も進んでいると考えた方がいい。

 糖尿病になって長い期間経つと目が見えにくい、と感じる人が少なくない。事実、2型糖尿病の患者は最大21%は糖尿病の最初の診断時に網膜症を患っており、時間の経過とともにほとんどの患者が発症する。糖尿病患者1000万人中3割の300万人が糖尿病網膜症を患っているという話もある。

「糖尿病の発症から3~5年は視力に関係する網膜症はほとんど現れませんが、10年以上なら50%、20年以上なら80%が網膜症を発症していると言われます」

 こう言うのは「自由が丘清澤眼科」(東京・目黒区)の清澤源弘院長だ。

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