著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【わらび】豊富な食物繊維で便通を促進し血糖値を抑制する

公開日: 更新日:

 わらびの歴史は古く、古代から日本や東アジアで食用や薬用として利用されてきた山菜です。「万葉集」や「風土記」にもわらびに関する記述があり、その存在が古くから認識されていたことがわかります。また、平安時代には、医学書である「和名抄」や「本草和名」においてわらびの薬効や利用法が記されているものもあります。名前の由来は諸説ありますが、新芽部分が子供=童(わらべ)が拳を握った形に見えることから、童がなまってワラビになったとか。

 その独特の食感と風味は、多くの日本人に親しまれ、和え物、煮物、おひたしなど、さまざまな料理に使われてきましたので、口にする機会も多いのではないでしょうか。

 近年では健康食品やサプリメントとしても利用されており、その健康効果に注目が集まっています。

 まずはその豊富な食物繊維。腸内環境の改善や便通の促進、血糖値の上昇を緩やかにする効果があることが分かっています。その構成は不溶性食物繊維がほとんどなので、たくさん食べることでお腹が張りやすいかも。海藻や大麦などの水溶性食物繊維と一緒に取るのがおすすめです。山菜は低糖質なものが多いのが特徴的ですが、わらびはとりわけ食物繊維が多いため、糖質が少なく低エネルギー。血糖値は夜に上がりやすくなるので、夕食に食べるのも良いでしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性