脳トレは認知症対策にはならない…脳神経内科医にリスク回避法を聞いた

公開日: 更新日:

 2025年には65歳以上の約5人に1人が認知症と推定されている。認知症リスクを少しでも下げたい場合、何をすればよく、何を避けるべきか? 高齢者患者を数多く診ている米山公啓医師に聞いた。

 ◇  ◇  ◇

「若いのに脳が老化していると思う人もいれば、かなりのお年なのに頭の回転が速い人もいます。脳の老化には個人差がある。そしてそれには、生活習慣や環境が大きく関わっています」

 脳のためにやってはいけない生活習慣として米山医師が真っ先に挙げたのが、クロスワードパズルや数独パズルなど、いわゆる「脳トレ」だ。

「スコットランドの研究者が、パズルに知力低下を防ぐ効果はなく、一方で知的刺激の高い活動が脳の機能を助けると報告しています」

 米山医師は最近、エアストリーム(キャンピングカーの一種)にハマっている。きっかけは、所有する空き地に自分で小屋を建てようと思ったこと。方法を探るうち、エアストリームという選択肢にたどり着いた。どのタイプがいいかを調べ、手に入れた後は手入れ法、活用法などを調べた。空き地の視界を遮るため、板塀を作り、自分で1カ月かけてペンキ塗りをした。友人、知人を招き、料理を振る舞い、「作ったことがないけど興味を持った料理」にもチャレンジしている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」