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古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【カルダモン】消化を促し口臭や酒臭さを消す「スパイスの女王」

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 また、カルダモンに含まれるシネオールには口臭やアルコール臭を消す効果があり、さらに衣類などの消臭スプレーとしても利用されています。北欧の国々では口臭予防のために、カルダモンの実を噛みながらお酒を飲む習慣があるそうですよ! 中近東料理においても、肉や魚の臭みを消し、香りをつけるために頻繁に利用されています。

 さらに、香り成分であるα-テルピネオールと1.8-シネオールが気分を落ち着かせ、緊張を解きほぐし、疲れを回復させる効果があることから、カルダモンの香りには精神を安定させる作用もあることが報告されています。

 それだけではありません。高血圧患者20人がカルダモン粉末を1日3グラム(12週間)取った際、高血圧動脈硬化予防効果が見られたという結果まであるのです。一見、とても地味なスパイスですが、その小さい種子にたくさんの機能的な成分が含まれていることがわかります。

 食後のガムの代わりに、食後のカルダモンを召し上がってみてはいかがでしょうか。

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