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清水俊彦東京女子医大脳神経外科客員教授

東京女子医大脳神経外科客員教授。「汐留シティセンターセントラルクリニック」の頭痛外来には全国から患者が訪れる。

「片頭痛」の新薬3つはすべて注射で副作用がほとんどない

公開日: 更新日:

 トリプタン製剤服用で報告される副作用は、眠気、だるさや吐き気。また、心臓に問題がある方はこの薬を服用できません。

 トリプタン製剤以外で、片頭痛によく処方される錠剤の処方薬には、デパケンという脳の異常な興奮を抑える予防的な薬剤もありますが、やはり眠気やめまいの副作用のほかに「食欲が増進する」という例も報告されており、これらの副作用が嫌で、いつのまにか服用をやめてしまう患者さんがこれまで少なくありませんでした。

「副作用がつらいから」とこれらの急性期治療薬や予防的薬剤の服用をやめてしまった患者さんにとって、「エムガルティ」「アジョビ」「アイモビーグ」の注射はまさに新しい希望の星のような存在と感じられるかもしれません。

 なぜなら、これらの注射には副作用がほとんどないからです。

 ではこの3種類の注射はどのように片頭痛に作用するのか。

 まず「エムガルティ」と「アジョビ」。この2つは片頭痛発作の際に異常に放出され、また発作時以外の時も、常時、少量、三叉神経から放出されるCGRPを攻撃すべく排除する働きがあります。錠剤の「出口を塞ぐ作用」に対して、こちらは「常時、攻撃し排除する作用」。効果の程を想像していただけるのではないでしょうか。たとえCGRPが大量に放出されたとしても、その半分ぐらいは排除する力があることがわかっています。

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