著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

猛暑の中で労働を強いるのは合法? アメリカの厳しすぎる労働条件

公開日: 更新日:

 世界的に激烈な暑さが続く中、これまであまり話題にならなかった職場での暑さ対策が、大きな問題となっています。

 温暖化とエルニーニョによる異常高温で、アリゾナ州フェニックスでは最高気温が華氏110度(摂氏43度) を19日間連続で記録しました。

 このような暑さで最も大きな影響を受けるのは、建設業、農業など屋外で働く人たちです。ところが猛暑の中で労働を強いることは、米国ではほとんど合法。つまり労働者を暑さから守る法律が、ほとんどの州に存在しないという事実が報道され、驚きを与えています。

 アメリカではこうした法律は州ごとに異なりますが、ワシントンポスト紙によれば、熱中症から労働者を守る3つの要素、水、休息、そして日陰へのアクセスを保証する規則がある州は、わずか6つしかありません。

 例えば北西部のワシントン州では、雇用主は労働者の体調を注意深く観察し、温度が華氏90度(摂氏32度)に達した場合は2時間ごとに10分間、華氏100度(38度)で1時間ごとに15分間のクールダウンなどが、義務付けられています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?