肝機能チェックは「ALT」に注目! 数値が「30」を超えたら飲酒を見直すサイン

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 人間ドックを受ける人の3人に1人が肝障害の指摘を受けるといわれている。しかし、治療を受けている人は少ない。ALTが高いまま放置すると、肝硬変、肝臓がんと進んでしまう。

 10年ほど前までは、肝硬変や肝臓がんの原因はB型・C型肝炎ウイルスが8~9割を占めていた。ところがこれらの治療法が確立された現在は、ウイルス性以外の肝障害が半数以上。特にアルコール性肝障害が増えている。

「ウイルスを排除すれば肝臓がんのリスクは下がりますが、飲酒していれば発症率が高くなります。また、アルコール摂取で分泌されるコルチゾールというホルモンが筋肉を分解するので、飲酒はサルコペニア(高齢に従い筋肉量が減少する現象)を進ませ、その一方でサルコペニアが肝障害の予後を悪くします」

 それだけでない。消化器系の病気に加え、各種がん、認知症、高血圧糖尿病、不整脈、脳卒中うつ病肺炎、早産など、アルコールで生じる害は多岐にわたる。

 WHO(世界保健機関)は「アルコールは30種類以上の病気の原因となり、200種類以上の病気と関連している」と指摘している。

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