著者のコラム一覧
永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

【HBV/HCV抗原】ワクチンの集団接種による感染に注意…タトゥーで感染も

公開日: 更新日:

「B型肝炎ウイルス(HBV)」と「C型肝炎ウイルス(HCV)」の感染の有無を検査します。職場健診に入っていない会社が多いと思いますが、希望すれば追加できるはずです。

 HBVは、主に母子感染によって、母親から子供に伝わります。妊婦健診の段階で母親を調べ、陽性の場合は、出生後に子供の検査も行います。母子感染の子供は、HBVの無症候性(症状が出ない)キャリアーになり、多くは健康のまま成長できます。

 その後は軽い肝炎症状が出ることがありますが、大半は本人も気づかないまま症状は治まります。ただしウイルスが消えることはありません。中高年になって、肝硬変や肝がんに進展することがあるので、注意が必要です。

 気をつけなければならないのが、ワクチンの集団接種による感染者です。かなりの人数が、無症候性キャリアーになっているはずですが、本人が希望して検査を受けない限り、自分がキャリアーかどうかは分かりません。

 HCVのほうは、輸血が主な感染経路になっています。現在は輸血用血液は厳格な検査が行われているため、医療が原因で感染するリスクはほとんどなくなりました。代わって海外でもらってくる人が増えています。消毒が不十分な器具で、入れ墨やボディーピアスを入れると、感染することがあるのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    小泉進次郎「無知発言」連発、自民党内でも心配される知的レベル…本当に名門コロンビア大に留学?

  2. 2

    クビ寸前フィリーズ3A青柳晃洋に手を差し伸べそうな国内2球団…今季年俸1000万円と格安

  3. 3

    高畑充希は「早大演劇研究会に入るため」逆算して“関西屈指の女子校”四天王寺中学に合格

  4. 4

    9日間の都議選で露呈した「国民民主党」「再生の道」の凋落ぶり…玉木vs石丸“代表負け比べ”の様相

  5. 5

    国分太一コンプラ違反で無期限活動休止の「余罪」…パワハラ+性加害まがいのセクハラも

  1. 6

    野球少年らに言いたい。ノックよりもキャッチボールに時間をかけよう、指導者は怒り方も研究して欲しい

  2. 7

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  3. 8

    ドジャース大谷「二刀流復活」どころか「投打共倒れ」の危険…投手復帰から2試合8打席連続無安打の不穏

  4. 9

    28時間で150回以上…トカラ列島で頻発する地震は「南海トラフ」「カルデラ噴火」の予兆か?

  5. 10

    自転車の歩道通行に反則金…安全運転ならセーフなの? それともアウト?