著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

スマホを自分の近くに置いておくだけで認知機能が低下する

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 つまり、目の前のタスクに全力で取り組んでいたとしても、スマホが「ある」と感じるだけで集中力や認知能力が低下することが示唆されたというわけです。しかも、スマホのオン・オフに関係なく低下することも分かりました。

「スマホがそこにあるだけで、限られた認知リソースの一部がそちらに向いてしまう。無意識のうちに脳のリソースがスマホに向けられている」とは、ウォードらの弁です。たしかに、仕事や作業が一段落すると、自然とスマホを見てしまう……。これは、脳が「そこにスマホがある」と認識しているために、意識する・しないにかかわらず手が伸びてしまうのです。

 また、米ニュージャージー州ラトガース大学の研究(18年)では、「教室にスマホやノートパソコンがあると、全体の成績を下げる可能性がある」と指摘しています。118人の学生を対象にテストを受けてもらったのですが、その際、半数にはスマホやノートパソコン、タブレットなどの機器の使用を認め、残りの半数は禁止にしてテストを受けてもらったそうです(許可されたときのみスマホやノートパソコンを使用できるという条件下)。ふたを開けると、デバイスを使用していない学生であっても期末試験の成績が平均で5%低下していたというから驚きでしょう。

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