著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

笑顔の「自撮り」には自分をポジティブにする効果がある

公開日: 更新日:

 そろそろ夏休み。休暇を利用して、観光スポットへ行こうと計画している人も多いと思います。現代社会においてスマホが欠かせないものになって以降、「自撮り」をする人も急増しました。それこそ、“映え”るような観光スポットで、自撮りをしている人を見ることは、日常茶飯事の光景になりました。

 皆さんに質問があります。自撮りをしている人たちって、なんだかものすごく楽しそうな雰囲気に包まれていると思いませんか?

 実は、カリフォルニア大学アーバイン校の研究によると、自撮りをすることでハッピーになる……という報告があります。パーティー・ピープルのような人たちだから自撮りをするのではなく、自撮りによって、ポジティブマインドになっていくというのです。

 実験では、41人の被験者に4週間、3つの条件のいずれかで毎日写真を撮るように指示しました。その条件とは、①笑っている表情の自撮り写真②自分を幸せにするものの写真③他の人を幸せにするものの写真--です。

 その結果、もっとも精神衛生上、効果が高かったことが示されたのは①でした。笑顔の自撮りをするほどハッピーになっていくことが判明したわけですが、中には②のように自分の「好き」を収めたい人もいれば、そもそもの話として、笑顔の自撮りに抵抗感を覚える人もいるでしょう。

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