著者のコラム一覧
森大祐整形外科医

整形外科全般診療に長年携わる。米国トーマスジェファーソン大学で人工肩関節の臨床研究を行い、2000例超の肩関節手術を経験。現在は京都下鴨病院で肩関節や肘関節、スポーツ障害患者に診療を行う。サイトで整形外科疾患の情報を発信。

切らないで治す肩の治療 「PRP療法」ってどんなものなのか?

公開日: 更新日:

 治療としては、自分の血液を数十ミリ採取して、遠心分離機という機械で血漿成分だけを取り出します。その血漿にはたくさんの濃縮血小板が入っています。濃縮した血小板を注入する治療がなぜ効果があるのでしょうか?

 血小板の中には、体をメンテナンスする成長因子があります。濃縮した血小板だけを入れたほうが成長因子の数が多くあるために、成長因子が体をメンテナンスする確率が高くなります。これが、PRPの仕組みになります。

 PRPはアメリカでは国の認可を受けていますが、日本では認可されていません。ただし、届け出をした施設では再生医療法という法律に基づいて行えます。

 保険適用でないために各施設が価格を設定しています。1回で数万から10万円台であることから、十分な知識を得た上で選択されたほうがいいかと思います。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」