「不整脈」自覚症状がゼロでもすぐに精密検査が必要なワケ

公開日: 更新日:

 記者は50代。先日、健康診断で不整脈を指摘された。ネット検索すると「健康な人でも90%が不整脈を起こしている」とある。“健康な人でも”ということは、このまま放置していても問題ない? 岐阜県にある中部国際医療センター循環器内科副部長の中島孝医師に話を聞いた。

「不整脈は、本来は規則正しいはずの心臓の拍動が乱れ、脈が不規則になることを指します」

〈表〉のように、不整脈は大きく3つのタイプに分かれ、さらにいくつかの種類がある。この中には、危険な不整脈もあれば、健康な人でも起こる不整脈もある。

 たとえば心房細動は、生死に関わる脳梗塞を生じかねない。また心室細動や心室頻拍は、突然死の原因となり得る。

 不整脈で最も多くを占める期外収縮は、年齢や体質的な理由で出ている人がほとんどで、その場合、危険性はない。

「しかし期外収縮のうち心室性期外収縮は、心筋梗塞や心筋症が関係している場合があり、危険な不整脈に移行する可能性があります」

 つまり不整脈は、健診で見つかったら必ず精密検査が必要。それによって、健康だけど生じている不整脈か、経過観察か、すぐに治療が必要かを判断しなければならない。不整脈の中には、進行してから治療をすると治りにくいものもある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一コンプラ違反で無期限活動休止の「余罪」…パワハラ+性加害まがいのセクハラも

  2. 2

    クビ寸前フィリーズ3A青柳晃洋に手を差し伸べそうな国内2球団…今季年俸1000万円と格安

  3. 3

    高畑充希は「早大演劇研究会に入るため」逆算して“関西屈指の女子校”四天王寺中学に合格

  4. 4

    「育成」頭打ちの巨人と若手台頭の日本ハムには彼我の差が…評論家・山崎裕之氏がバッサリ

  5. 5

    進次郎農相ランチ“モグモグ動画”連発、妻・滝川クリステルの無関心ぶりにSNSでは批判の嵐

  1. 6

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  2. 7

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  3. 8

    ドジャース大谷「二刀流復活」どころか「投打共倒れ」の危険…投手復帰から2試合8打席連続無安打の不穏

  4. 9

    銘柄米が「スポット市場」で急落、進次郎農相はドヤ顔…それでも店頭価格が下がらないナゼ? 専門家が解説

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題か...大谷の“献身投手復帰”で立場なし