著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【アケビ】朝はシミ・そばかす予防、夜はメンテナンス効果

公開日: 更新日:

 今年8月に熊本大学が発表した論文では、細胞を用いてはいますが、アケビの種から抽出したエキスがHTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス)感染細胞を殺し、感染していない細胞には影響を与えない効果があると報告されています。ウイルスの種類が限られているものの、今後、アケビの免疫力増強作用も期待されます。

 アケビから取れる油にはDAGAと呼ばれる成分が含まれていることが秋田大学の研究からもわかっています。マウスの実験にはなりますが、アケビ種子油を取らなかった場合と比べて、取った場合の体重は約14%、精巣上部の脂肪重量は約60%も少ないことから、DAGAが体に吸収されにくい油で、体脂肪蓄積の抑制につながる可能性があるとされています。

 今年5月に開催された第77回日本栄養・食糧学会大会でも、日本メナード化粧品がアケビ果実から抽出したエキスに、熱として脂肪を消費する性質を持つベージュ脂肪細胞を増やす効果があると報告しています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  3. 3

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  4. 4

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  5. 5

    ドジャース大谷が佐々木朗希への「痛烈な皮肉」を体現…耳の痛い“フォア・ザ・チーム”の発言も

  1. 6

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  2. 7

    高市早苗氏は大焦り? コバホークこと小林鷹之氏が総裁選出馬に出馬意向で自民保守陣営は“分裂”不可避

  3. 8

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった

  4. 9

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い

  5. 10

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督