どれだけ寝てもひどく眠くなる人は…「特発性過眠症」かもしれない

公開日: 更新日:

 寝ても寝ても目が冴えず、日中にボーッとした状態が続く「特発性過眠症」という病気がある。過剰な眠気から、社会生活が難しくなる人も少なくない。東京都医学総合研究所睡眠プロジェクトの宮川卓氏と本多真氏に聞いた。

 過眠症は、睡眠を妨げる病気や睡眠不足がないのに日中に強い眠気が生じる睡眠障害で、主に「ナルコレプシー」「特発性過眠症」「反復性過眠症(クライネ-レビン症候群)」の3つを指す。

 特発性過眠症の典型例は、10時間以上睡眠を取っても寝覚めが非常に悪く、日中も強い眠気が続くのが特徴だ。典型例の有病率は10万人に数人とされる。

「突然の眠気で場所を問わずに居眠りしてしまうナルコレプシーと違い、特発性過眠症の人は試験や会議といった重要な場面では目を開けていられます。ただ、日中もボーッとした状態が続いて頭が冴える時間が少ないです。特に朝の起床時や昼寝から目覚めた後は記憶がないままに行動する『睡眠酩酊』が見られたり、立ちくらみや冷え性といった自律神経症状も多く生じます」(本多氏)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?