言葉の意味が分からなくなる「意味性認知症」とは? 側頭葉の萎縮で発症

公開日: 更新日:

 意味性認知症の場合、本人にとって親しみがあり使用頻度が高い言葉は、意味記憶が保たれやすい傾向が強い。周囲の人は、本人の気持ちをなるべく早く察するために、会話の回数を増やして伝わる言葉を見つけたり、言語だけでなく、表情や動作を交えたコミュニケーションを心がけましょう。

 進行すると語彙が減り、自発語が少なくなって、アルツハイマー型同様、記憶力の低下が現れます。また、側頭症の障害が前頭葉眼窩面に広がると、周徊行動や脱抑制による物盗り行為、特定の行為を何度も繰り返す常同行動の症状もみられます。

 体内時計の変動は認知症を進行させる要因のひとつです。昼食後に昼寝をしていたら必ず起こし、難しいようであれば、午後はデイサービスへの通所も検討するといいでしょう。

▽園田康博(そのだ・やすひろ) 1986年昭和大学医学部卒業後、昭和大学第三内科入局、亀田総合病院、蒲田内科クリニックを経て、2015年東京メモリークリニック蒲田を開院し、院長を務める。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景