認知症になりやすい人の特徴は? 当てはまったら何をすべきか

公開日: 更新日:

 日本が世界一の認知症大国であるのはご存じでしょうか。OECD(経済協力開発機構)が主要38カ国を対象に行った調査によると、認知症有病率の平均が1.57%なのに対して日本は2.67%で最も高いと報告されています。

 日本の平均寿命は84.3歳と世界一の長寿国でもあります。高齢化に伴い認知症患者数が増加するのは当然ですが、増加の背景には日本人特有の性格も関係していると考えられます。

 認知症の大半を占めるアルツハイマー型認知症は、アミロイドβと呼ばれる神経細胞の老廃物が脳内に蓄積して発症し、この神経細胞は「脳過労」と呼ばれる脳の疲れにより死滅していきます。脳過労の最大の原因は対人関係とされ、日本人に多い真面目できちょうめん、人の気持ちをくみ取って気を使いやすい性格は、人から嫌われないよう常に脳をフル回転させているため、脳過労を起こしやすいのです。

 とりわけ認知症の患者さんに多いのが、教師や公務員として長年従事されていた方です。社会の模範となるべき職業として、モラルが守られているか、規律が乱れていないかなど常に保護者や市民の目にさらされています。近年はデジタル社会の発展に伴ってSNSが発達し、言動や態度が問題視されればすぐネット上で拡散されかねない。常に周囲からどう思われるか敏感になると脳は疲れ、脳疲労はたまっていくのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「U18代表に選ぶべきか、否か」…甲子園大会の裏で最後までモメた“あの投手”の処遇

  2. 2

    コカ・コーラ自販機事業に立ちはだかる前途多難…巨額減損処理で赤字転落

  3. 3

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  4. 4

    参政党・神谷宗幣代表 にじむ旧統一教会への共鳴…「文化的マルクス主義」に強いこだわり

  5. 5

    山﨑賢人&広瀬すず破局の真偽…半同棲で仕事に支障が出始めた超人気俳優2人の「決断」とは

  1. 6

    ご都合主義!もどきの社会派や復讐劇はうんざり…本物のヒューマンドラマが見たい

  2. 7

    「石破続投」濃厚で党内政局は形勢逆転…そしてこれから始まる“逆襲劇”

  3. 8

    福山雅治「フジ不適切会合」参加で掘り起こされた吉高由里子への“完全アウト”なセクハラ発言

  4. 9

    巨人・坂本勇人に迫る「引退」の足音…“外様”の田中将大は起死回生、来季へ延命か

  5. 10

    自民保守派が“石破おろし”で分裂状態…次期党総裁「コバホークだ」「いや高市だ」で足並み揃わず