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石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

「雷雨ぜんそく」に要注意…天気と花粉とぜんそくの関係

公開日: 更新日:

 花粉症が今年は猛威を振るっています。花粉症はスギなどの花粉の成分に対するアレルギー反応の一種で、通常、鼻水や鼻詰まり、目のかゆみなどが主な症状ですが、喉の痛みや咳など、風邪と見分けがつかないような症状を伴うこともあります。

 気管支ぜんそくと花粉症とは別の病気ですが、同じアレルギーが原因の側面があるので、花粉症の流行時期に、ぜんそくも悪化しやすい、というのもしばしば指摘される現象です。つまり、花粉が原因となってぜんそくが悪化することがあるのです。

 そこで最近注目されているのが、天気と花粉とぜんそくとの関係です。2016年にオーストラリアのメルボルンで、雷雨の後に呼吸が苦しくなる患者さんが急増して大きな問題となりました。3000人以上の患者さんが救急病院に殺到してパンク状態となり、最終的に10人の方が亡くなりました。

 その原因を調査したところ、雑草の花粉が雷雨によって大量に舞い上がり、それが刺激となってぜんそく発作の患者さんが急増したことが原因と考えられました。これを「雷雨ぜんそく」と呼んでいて、アメリカ、イギリス、カナダなどでも報告があり、昨年は中国でもそうした現象が報道されています。花粉の多い時期に雷雨などが急に起こると、普段ぜんそく症状のない人でも、急な呼吸困難などに注意が必要なのです。

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