入院経験から「いろんな人が受け入れられるような社会にしたい」

公開日: 更新日:

 食事は、生の牛乳がダメだったり、揚げ物を少なめにしたりと、気をつけなければならない部分があり、学校と連絡を取り合い、調整しています。お友達も病気のことを理解してくれていて、給食で食べ過ぎたりしていると、「食べ過ぎだよ」と指摘してくれるようです。

 病気がわかってから、2回再燃。運動会のタイミングで再燃傾向が見られた時は、ステロイドで少し症状を抑え、運動会に出られるようにしてもらいました。主治医もQOLを一番に考えてくれ、大事な行事はできるだけ出られるような治療を考えてくれています。

 親としては、成長期なので、薬の影響などが気になります。しかし本人は病気にとらわれ過ぎず、日常を楽しんで過ごしています。退院時、話していたのが「病棟にはいろんな病気のお友達がいた。自分が学校に戻った時は、偏見なく受け入れてもらえてうれしかった。いろんな人がいて、みんなが受け入れてもらえるような社会になればいい」ということ。今は、小児科の消化器の医師になることが目標になっているようです。

◆潰瘍性大腸炎 大腸の粘膜にびらんや潰瘍ができる大腸の炎症性疾患。安倍晋三元首相の持病としても知られる

※インタビューに答えてくれたのは母親の美由紀さん

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー