入院経験から「いろんな人が受け入れられるような社会にしたい」

公開日: 更新日:

 食事は、生の牛乳がダメだったり、揚げ物を少なめにしたりと、気をつけなければならない部分があり、学校と連絡を取り合い、調整しています。お友達も病気のことを理解してくれていて、給食で食べ過ぎたりしていると、「食べ過ぎだよ」と指摘してくれるようです。

 病気がわかってから、2回再燃。運動会のタイミングで再燃傾向が見られた時は、ステロイドで少し症状を抑え、運動会に出られるようにしてもらいました。主治医もQOLを一番に考えてくれ、大事な行事はできるだけ出られるような治療を考えてくれています。

 親としては、成長期なので、薬の影響などが気になります。しかし本人は病気にとらわれ過ぎず、日常を楽しんで過ごしています。退院時、話していたのが「病棟にはいろんな病気のお友達がいた。自分が学校に戻った時は、偏見なく受け入れてもらえてうれしかった。いろんな人がいて、みんなが受け入れてもらえるような社会になればいい」ということ。今は、小児科の消化器の医師になることが目標になっているようです。

◆潰瘍性大腸炎 大腸の粘膜にびらんや潰瘍ができる大腸の炎症性疾患。安倍晋三元首相の持病としても知られる

※インタビューに答えてくれたのは母親の美由紀さん

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因