著者のコラム一覧
西内義雄医療・保健ジャーナリスト

医療・保健ジャーナリスト。強みは各地に顔見知りの保健師がいること。両親&義両親の介護・看取りを経験。

親の主治医に自ら話を聞きに行こう…自分ひとりで病院へ

公開日: 更新日:

 医師と話すときのポイントは「家族から見た親の状態」「今の不安や困っていること」「今後の治療方針や見通し」など。より具体的に「親はこんなことを話しているけれど、正しい認識でしょうか?」と突っ込むことも必要だ。なぜなら、結構な確率で主治医から否定されるケースが多いから。

 たとえば、筆者の親は股関節に問題があり、歩行能力が徐々に落ちていた。人混みでは危険なので杖を使うよう話したところ「先生はそこまで必要と言ってない。大丈夫」と否定していた。しかし、主治医に確認すると「とんでもない、杖を使うことで周囲も気を付けてくれるので、ずっと使うよう話しているんですよ」と返ってきた。あ、やっぱり……。

 でも、ここで親を怒るのは得策じゃない。親には「私はまだ元気だ。年寄りじゃない」との矜持があるからだ。あくまで優しく、じっくり話し合う根気も持ち合わせたい。なお、本人不在で家族が受診しても、病院側はよほどのことがない限り再診扱いにしてくれる。医療費はせいぜい数百円で収まるだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する