若年層にも急増中…「糖尿病性白内障」に気をつけろ

公開日: 更新日:

 そもそも白内障は、カメラのレンズにあたる水晶体が濁ることで視力が低下する目の病気。原因の多くは加齢によるものだが、糖尿病性白内障には加齢のものとは別のある特徴がある。眼科専門医で「自由が丘清澤眼科」(東京・目黒区)の清澤源弘院長が言う。

「白内障は3種類に大別されます。水晶体の中心にある核が濁る核白内障、核の周辺の皮質が濁る皮質白内障、水晶体の奥にある後嚢下白内障です。一般的に、核白内障は強度近視により核が硬化するなどして発症し、皮質白内障は加齢により発症します。一方、糖尿病性白内障で多いのは後嚢下白内障です。その特徴は、加齢による白内障は年単位で進行するのに対して糖尿病性白内障は進みが早く、月単位で進行し急激に視力が急低下してしまう点です。1.0あった矯正視力が3カ月後には0.2にまで低下するケースも珍しくありません。これは加齢による白内障は水晶体の周囲が徐々に白濁する皮質白内障と呼ばれる濁り方に対して、糖尿病性白内障の多くに見られる後嚢下白内障は、水晶体の後面中央がすりガラスのような濁り方となり、光をブロックするからです。2つ目は、糖尿病では特殊な糖やタンパクが水晶体内に蓄積し、浸透圧の関係で水晶体の屈折状態が変化するといわれます」(清澤院長)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ