乳がんとお金(3)抗がん剤の有効性を調べる遺伝子検査で13万円

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 手術を終え、退院から約10日後に病院に行くと、「実は手術直前のエコーで、患部以外の左胸の一部に怪しい影が見つかっていた」と担当医に言われ、再び生検と細胞診を受けた。支払いは6万円弱。

 がんになるというのは、思わぬ出費の繰り返しなのだと実感した日である。

 この経緯を友人たちに話したところ「セカンドオピニオンを受けたほうがいいのでは?」と口々に言われた。

 セカンドオピニオンは自由診療のため30分間で2万~3万円かかる。

「セカンドオピニオン=転院」ではないので、転院がいいと思った場合、自分でイチから病院を探さなくてはならない。

 私はとりあえず検査結果を待ち、その結果がシリアスなものであったならセカンドオピニオンを受けようと決め、1カ月後の予約の日まで検査結果を待つことにした。

 次の受診日が1カ月後と日にちが開くのには理由がある。

 事前検査では転移がないステージ1だったのだが、手術で左わきに転移が見つかり、ステージ2に。がん細胞の特性を遺伝子レベルで解析し、抗がん剤の有効性を予測する遺伝子検査を受けることになったのだ。

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