乳がんとお金(2)医療費以外で出ていくお金が…積み重なると結構な負担に

公開日: 更新日:

 乳がん告知時は「右胸に病巣あり」だったが、その後の検査で左胸もがんであると判明。両胸の乳房部分切除術となった。診断から手術まで要した時間は約2カ月。この間にかかった治療費はほぼ保険診療の対象だ。限度額適用認定証及び高額療養費制度で1カ月の支払額の上限が決まっているのはありがたかった。

 しかし痛感したのがそれ以外のところでこまごまお金がかかるということ。これらは高額療養費制度の対象とならない。

 例えば、入院時のレンタルセット。私が入院した病院ではパジャマ、タオル、スリッパ、歯磨きセット、ボックスティッシュなどはレンタルが基本で、私が選んだものは1日税込み1890円。

 個室にしたので、差額ベッド代金(入院した病院では5500円)もかかる。差額ベッド代金とは、入院患者自身が希望して個室などに入院した場合にかかる費用で、全額が自己負担である。

 入院当時は3泊4日の予定だったが、術後の痛みはなかなか治まらず、1泊延泊することを決断した。結果、4泊5日の入院生活となった。つまり、入院時のレンタルセット代金と差額ベッド代金が1日分加算。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  3. 3

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  4. 4

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  5. 5

    ドジャース大谷が佐々木朗希への「痛烈な皮肉」を体現…耳の痛い“フォア・ザ・チーム”の発言も

  1. 6

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  2. 7

    高市早苗氏は大焦り? コバホークこと小林鷹之氏が総裁選出馬に出馬意向で自民保守陣営は“分裂”不可避

  3. 8

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった

  4. 9

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い

  5. 10

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督