著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

ナッツを食べると認知症予防になるのか…理想は1日30g

公開日: 更新日:

 認知症の急増は、超高齢社会を迎えた日本にとって大きな社会問題です。新薬も開発されていますが、今のところ“認知症を治す”というところまで効果のある薬はありません。そうなると、何と言っても重要なのは予防です。

 認知症は生活習慣と関連が大きく、たとえば「毎日歩く習慣のある人は、ない人と比較して認知症になるリスクが低下した」という研究結果も発表されています。それでは、食事と認知症との関係はどうでしょうか?

 認知症の予防効果のある食事として知られているのは、ギリシャなどの地中海地方の伝統食である「地中海ダイエット」です。この食事の特徴はナッツとオリーブオイルを多く摂ることです。

 それでは、ナッツ単独でも認知症の予防効果はあるのでしょうか? 今年の老年医学の専門誌に、イギリスの大規模な医療データであるUKバイオバンクのデータを解析した結果が報告されています。

 認知症のない5万人以上の一般住民を平均で7.1年観察したところ、ナッツを食べる習慣のある人は、ない人と比較して、認知症になるリスクが12%低下していました。1日に食べるナッツの量は30グラム(手でひとつかみくらい)以下が、最も有効という結果でした。

 ナッツは高カロリーなので、摂り過ぎは良くありませんが、適度にナッツを摂ることは認知症予防に繋がる可能性がありそうです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意