著者のコラム一覧
西内義雄医療・保健ジャーナリスト

医療・保健ジャーナリスト。強みは各地に顔見知りの保健師がいること。両親&義両親の介護・看取りを経験。

親が加入している保険証書の情報を家族で共有しておく

公開日: 更新日:

 このような給付金の請求は3年前まで遡れるものの、早く動くほど労力は少なくて済む。しっかり確認し、書類の準備や作成は子供がフォローしよう。

 契約者(親)が死亡した時に保険金が受け取れる終身(生命)保険の存在も改めて確認すべきもののひとつだ。受取人の名義が誰なのか。おそらく子供の名になっているはずだが、自分の名前があれば、今後の保険会社への問い合わせがスムーズにできるよう「家族登録」をしておくこともお勧めする。それをしておけば、契約内容についての問い合わせや手続き書類の送付依頼を契約者に代わってできるからだ。

 このように、高齢の親に介護の影が忍び寄ってきた時、加入している保険証書を一つ一つ確認し、情報を共有することはとても重要なことだ。それまで払ってきた保険料や、子供のために残そうとしてくれた気持ちを無駄にしないためにも、早いうちに取り組みたい。

 なお、重要な証書類を貸金庫に預けている場合、家族が出し入れするには「代理人登録」をする必要がある。しかも、その手続きには契約者の同席が必要なので、病院や施設などに入所し自由に出入りできなかったり、認知症が進んだ場合、とてもやっかいなことになってしまう。何事も親が元気なうちに始めるのが吉といえよう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一コンプラ違反で無期限活動休止の「余罪」…パワハラ+性加害まがいのセクハラも

  2. 2

    クビ寸前フィリーズ3A青柳晃洋に手を差し伸べそうな国内2球団…今季年俸1000万円と格安

  3. 3

    高畑充希は「早大演劇研究会に入るため」逆算して“関西屈指の女子校”四天王寺中学に合格

  4. 4

    「育成」頭打ちの巨人と若手台頭の日本ハムには彼我の差が…評論家・山崎裕之氏がバッサリ

  5. 5

    進次郎農相ランチ“モグモグ動画”連発、妻・滝川クリステルの無関心ぶりにSNSでは批判の嵐

  1. 6

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  2. 7

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  3. 8

    ドジャース大谷「二刀流復活」どころか「投打共倒れ」の危険…投手復帰から2試合8打席連続無安打の不穏

  4. 9

    銘柄米が「スポット市場」で急落、進次郎農相はドヤ顔…それでも店頭価格が下がらないナゼ? 専門家が解説

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題か...大谷の“献身投手復帰”で立場なし