コンタクトレンズの人は「アカントアメーバ角膜炎」に要注意! 正しく使わないと失明も

公開日: 更新日:

「現段階では保険診療で処方できるアカントアメーバに対する特効薬はありません。治療は抗真菌薬や消毒の点眼薬が第一に選択されますが、アカントアメーバ角膜炎が疑われる患者さんに対しては病巣部の表面を削る角膜病巣掻爬でアメーバを除去し、そこに直接、消毒薬を点眼する治療を何度も繰り返す必要があります。根治するためには数カ月かかるケースも珍しくなく、非常に根気が求められる治療とも言えるでしょう」

 また、治療で感染症が治まったとしても、後遺症として角膜が白く濁る混濁や、視力障害が残りやすい。重篤化するとほとんど見えない状態になり、その場合には将来的な角膜移植が検討される場合もある。

 アカントアメーバ角膜症を防ぐには、何よりもCLのケアが欠かせない。CLに触れる際は必ず手指を洗い、1日使い捨てタイプ以外のものは水道水での洗浄は避け、専用のケア用品を用いて毎日必ずこすり洗いを行う。指定された使用期間以上の利用はせず、レンズケースは3カ月に1回は交換する。

「長時間利用は目を乾燥させて負担がかかりやすい。1日の装用時間はできるだけ短くし、うっかり装着したまま就寝しないよう注意してください。最近コンタクトデビューされた方であれば、角膜に異常がないかチェックするためにも1~3カ月以内に眼科を受診してください」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった