著者のコラム一覧
東敬一朗石川県・金沢市「浅ノ川総合病院」薬剤部主任。薬剤師

1976年、愛知県生まれの三重県育ち。摂南大学卒。金沢大学大学院修了。薬学博士。日本リハビリテーション栄養学会理事。日本臨床栄養代謝学会代議員。栄養サポートチーム専門療法士、老年薬学指導薬剤師など、栄養や高齢者の薬物療法に関する専門資格を取得。

追加費用が発生する「選定療養」はジェネリックのさらなる普及が目的

公開日: 更新日:

 昨年10月から、ある制度について大きな変化がありました。高齢者で日頃からクスリを使用している場合はお気づきの方もいらっしゃるかもしれません。

 後発医薬品(ここではより身近なジェネリック医薬品という言葉を使用します)のある先発医薬品の選定療養に関するものです。ジェネリック医薬品があり、特別な理由もなく先発医薬品を希望する場合、追加で費用が発生するようになったのです。

 追加費用は、先発医薬品とジェネリック医薬品の価格差の4分の1相当の料金となります。1錠あたり60円のジェネリック医薬品があるにもかかわらず、1錠あたり100円の先発医薬品を希望したとすると、差額40円の4分の1、つまり10円の追加料金が発生します。

 ここで注意したいのは、この追加料金は通常の医療費とは別でかかるということです。「10円」と聞くと安いと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、90錠処方されたとすると10円×90錠=900円の追加になりますし、差額が大きいクスリだった場合や複数種類の先発医薬品を選択した場合などでは、さらに高額になるケースもあります。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波